10月31日 決算特別委員会

議事
(1)付託決算の審査
  ア 報告第1号 平成28年度墨田区一般会計歳入歳出決算
  イ 報告第2号 平成28年度墨田区国民健康保険特別会計歳入歳出決算
  ウ 報告第3号 平成28年度墨田区介護保険特別会計歳入歳出決算
  エ 報告第4号 平成28年度墨田区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算

○委員長(しもむら緑君) 
 ただいまから、決算特別委員会を開会いたします。
 早速、議事に入ります。
 付託決算の審査を行います。
 報告第1号、報告第2号、報告第3号及び報告第4号の各会計決算、以上4件を一括して議題に供します。
 本日は、一般会計の款7・産業観光費及び款8・土木費の質疑を一括して行います。
 この際、理事者に申し上げます。答弁に際しては、質疑の要旨をよく把握し、大きな声で、簡潔明瞭に答弁されるよう、お願いいたします。
 なお、答弁に当たっては、必ず職名を告げ、委員長の許可を得た上で発言されるよう、お願いいたします。
 また、各委員に申し上げます。質疑に当たっては、質問の趣旨をはっきりと述べ、決算書等の当該ページ及び委員会資料の当該番号をお示し願います。

◆委員(井上ノエミ君) 
 142ページの観光費についてお伺いします。
 今年の6月にオープンした吾妻橋観光案内所についてですが、以前の場所は吾妻橋のすぐ目の前で、浅草通りにあって大変よい立地でした。移転して、浅草通りから少し離れたので、観光客が立ち寄りにくい場所になりました。カフェもありますが、これまでと同様に、区の職員が使用している印象があります。果たして観光案内所の場所として適切であったのか少し疑問です。観光案内所は観光客が集まる場所にあるのが、どこの観光地であっても普通です。残念ながら吾妻橋観光案内所は、人の通るルートから外れています。また、観光案内所であれば、土曜日と日曜日にも開いているのは普通です。今の場所では、区役所の閉まる土日には、ほとんど人が来ないと思います。
 そこで伺いますが、吾妻橋の観光案内所では、お土産どころをつくって、すみだの名産の販売をしています。オープンしてからこれまでのお土産の毎月の売り上げは幾らでしょうか、お伺いします。また、それに対して、人件費は毎月幾ら掛かっているのでしょうか、お伺いします。
◎観光課長(佐久間英樹君) 
 吾妻橋観光案内所の位置付けについてですが、この観光案内所は、私どもの観光振興プラン、水都すみだの再生、水辺のにぎわい創出事業ということで、現在の場所に移転をさせていただきました。この間、リバーサイドカフェでとか誘致をさせていただいたり、グリーンマーケットの開催、そして来年2月には両国リバーセンターの整備の関係で、東京水辺ラインも、いっときこちらに移ってくることになっております。さらに、北十間川の整備ということも、今後オリンピック・パラリンピックに向けて進められていくということがありますので、私ども観光セクションといたしましては、このうるおい広場を、浅草から吾妻橋を渡ってこちらにいらっしゃるお客様の玄関口として活用していきたいと思っています。また、その中でもこの吾妻橋観光案内所というのは、中核の施設だと私どもは捉えておりますので、ご理解をお願いいたします。
 また、オープンしてからのお土産の毎月の売り上げでございます。お土産と飲食事業の切り分けということができておりませんので、毎月の売り上げということでご容赦いただきたいと思いますが、毎月150万円から200万円程度の売り上げを上げております。人件費につきましては、法人に関する情報でもございますので、直接的なお答えは避けさせていただきたいと思いますが、先ほどの売り上げに対しまして、損益分岐点はもう少し下ということで、少なくとも赤字は出ていないと認識しております。
◆委員(井上ノエミ君) 
 せっかくつくった観光案内所ですから、とにかく集客するための対策を考えなければなりません。まず、浅草通りに案内板を幾つか設置して、観光案内所があることを宣伝する必要があります。今のままでは、ほとんどの人には観光案内所があることが分かりません。また、浅草通りから観光案内所までの間にも看板を設置して、場所がすぐ分かるようにする必要があります。また、看板を設置する場合には、吾妻橋観光案内所の特色を宣伝する必要があります。それは、まず、カフェがあること、休憩できることです。第2は、墨田区のお土産を販売していること、特に、今、流行している北斎のグッズを販売していることです。第3は、トイレがあることです。うまく宣伝すれば、多くの観光客が来ると思いますが、集客についてどのように考えているのかお伺いします。
◎観光課長(佐久間英樹君) 
 以前の観光案内所には大きな看板がかかっておりまして、観光客の皆さんからも一目瞭然ということでございました。現在の場所は少し奥まってしまっておりますので、看板類については工夫しなければいけないと思っております。ただ、屋外広告物の関係でございますとか、既にあるほかの看板との整合ということも図らないといけませんので、関係課ともよく相談をさせていただきたいと思います。
 二つ目の集客についてですが、私ども、このうるおい広場で、現在、毎月大体1回でございますが、グリーンマーケット墨田を開催させていただくとともに、年1回、吾妻橋フェストを開催させていただいております。また、夏には、委員もご来場いただいていると思いますが、隅田川おどりのイベントも開催をされておりまして、こうしたうるおい広場でもっともっと魅力的な主催事業、公演事業ということを展開させていただきまして、また、今後は台東区と連携ということもございますので、事業を実施させていただきまして、お客様の流れを、こちらうるおい広場に誘引をしていきたいと考えております。
◆委員(井上ノエミ君) 
 トイレについてですが、区役所の2階のリバーサイドホールの横のトイレは、観光客が使用することを想定する必要があると思います。トイレがあることは、集客につながります。また、多言語での案内板も必要と思います。
 次に、週末の営業についてお伺いします。
 土日の営業については、全く観光客が来ないのに開いていても仕方がないと思います。区役所の1階の情報コーナーは開いていますので、そこに観光案内のパンフレットを置いてはいかがでしょうか。週末の営業についてどのように考えていますか、お伺いします。
◎観光課長(佐久間英樹君) 
 まず、トイレの問題でございます。
 委員ご案内のとおり、今後ますます外国のお客様がたくさんこの墨田区にいらっしゃっていただけると思っておりますので、トイレ、多言語化、ご案内といったことについては、庁舎の関係課ともよくご相談させていただきまして、でき得る対応ということは、今後進めていきたいと思います。
 二つ目、土日の営業についてでございますが、土日はランチ、あと夜間の営業ということはいたしてはおりませんが、日中の観光客の皆様という意味では、一定程度おいでいただいていると思っております。したがいまして、土日につきましても、これまで同様、パンフレットの配架をさせていただきまして、観光客の皆様にご覧をいただきたいと考えております。
 また、1階の情報コーナーにつきましては、現在、一番配布部数の多いまる得ブックを常設させていただくとともに、イベントごとがあるとき、例えばグリーンマーケット等のチラシでございますが、そうしたものも配置をさせていただいているところでございますので、引き続きそのような対応とさせていただきたいと思います。
◆委員(井上ノエミ君) 
 両国の観光推進についてお伺いします。
 刀剣博物館もほぼ完成して、あとは来年1月の開館を待つだけです。両国地域には、国技館、江戸東京博物館、北斎美術館、刀剣博物館、安田庭園、慰霊堂と多くの観光資源が集まり、これから多くの観光客が来ると期待されます。
 そこで困るのは、観光バスの駐車場です。今週の土曜日には、清澄通りに4台の大型バスが停車してアイドリングしていました。今後さらに数が増えてくると、近隣の住民から苦情が出てくると思います。江戸東京博物館には観光バスが駐車できますが、駐車料金が1時間1,200円かかります。観光バスは過当競争で、貸し切り料金が安いですから、とても何時間も江戸東京博物館の駐車場を使えないと思います。
 そこで、例えば北斎美術館を利用する団体には、江戸東京博物館の駐車料金2時間は墨田区で負担するような制度をつくれば、路上駐車を減らせると思います。また、当面は路上駐車中のバスを、隅田公園と駐車場に誘導することが必要だと思います。これについては、本所警察署と協議することが必要だと思います。観光客が増えてくれば、必ずこの問題は起こりますので、今から対策を考えておくことが大事だと思います。バスの駐車場の問題について、ご見解をお伺いします。
◎観光課長(佐久間英樹君) 
 両国地域に観光資源がたくさん増えてきておりまして、所管としても大変楽しみにしております。一方で、バスの問題につきましては、都市部の観光施設はみんな少し頭を抱えている問題でございます。
 そうした中、委員からご案内のありましたバス4台停車というのは、今、江戸東京博物館が全面改修になっていまして、バスの駐車もできないような状況になっています。そうした影響も多少はあるのかなと思っております。委員からご案内がありましたとおり、例えば隅田公園への誘導だったり、関係機関との協議、あるいは、台東区と連携協定も締結させていただきましたので、例えば台東区とそういった融通ができる可能性があるのかどうかということについては、調査させていただきたいと思いますけれども、区としてバス料金を負担するというのは、少し難しいと思いますので、ご理解をお願いいたします。
◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、横網町公園と東京都慰霊堂について伺います。
 横網町公園は東京都の所管ですが、両国地域においては大変重要な場所です。東京都慰霊堂は、震災や戦争の教訓を後世に伝える場所として大変大事な場所だと思います。なるべく多くの観光客に訪問してもらいたいと思います。外国人観光客にも訪問してもらいたいと思いますが、公園の入口に外国語の案内板がありません。是非、東京都と交渉して、外国語の案内板を付けていただきたいと思います。
 また、横網町公園にあるトイレは、場所的にも利用者が多いと思いますが、洋式トイレがありません。オリンピックもありますので、洋式トイレにしていただきたいと思います。この件についても、東京都と交渉していただきたいのですが、これまで何か協議しているのであれば教えてください。
◎観光課長(佐久間英樹君) 
 横網町公園は、関東大震災や東京大空襲に見舞われた当区にとりまして、大変重要な戦跡の一部であると感じております。そして、委員ご案内のとおり、ここを直接管理しているのは東京都ということでございますので、現時点において、私たちのほうで東京都に何か具体的な交渉を申入れということはしておりませんが、庁内の関係課とも少し相談をさせていただきまして、どういうことができるのかということで、調整させていただければと思います。
◆委員(井上ノエミ君) 
 墨田区にある観光資源についてお伺いします。
 先日、墨田区の文化祭で民謡大会が曳舟文化センターで開かれました。あいにくの台風で観客は少なくて残念でしたが、参加者の皆さんは熱演されていました。私は、この民謡グループの皆さんは墨田区にとって大変大事な文化遺産であって、観光資源だと思います。ほかにも、太鼓や踊りなどのいろいろなグループがありますが、それぞれが大事な観光資源になります。もっと多くの人に見てもらいたいと思います。
 例えば、民謡大会をリバーサイドホールの前のうるおい広場で開催すれば、地元の人だけでなく、多くの観光客にも見てもらえます。オリンピック・パラリンピック大会中は、毎日のようにイベントをうるおい広場で開催すればよいと思います。そのための予行練習にもなると思います。また、雨が降ってもリバーサイドホールがありますから安心です。是非、区民の皆さんにも観光振興のために参加してもらい、すみだを盛り上げていくことを検討していただきたいと思いますが、ご見解を伺います。
◎観光課長(佐久間英樹君) 
 先ほどのご答弁と重複する部分がございますが、うるおい広場へさまざまな魅力的な事業を呼び込みたいと考えております。ご案内の民謡大会も大変すばらしい大会ということで、私も認識をしておりますが、リバーサイドホールが使えるか、使えないかというのは、またその時々の予約の状況ということもあると思いますし、恐らく民謡をされている団体と、あとスポーツ・学習課が所管だと思いますけれども、それぞれの考え方もあると思います。
 したがいまして、私からスポーツ・学習課を通じて、どのようなご意向があるのかということを確認させていただければと思います。
○委員長(しもむら緑君) 
 以上で、新しいすみだの質疑を終了いたします。